もっと気ままに楽しまんと移住体験ツアー

12月二人目の気ままにツアー参加者は、中国からの移住希望者Yさん。
中国の大学と名古屋の大学を卒業後、技術者として滞在しています。

「日本の美を世界に発信したい」との思いのあるYさん。巨木と古い石の階段が残る西土佐奥屋内の黒尊神社へご案内しました。
市街地から車で2時間弱かかるため、朝は少し早く出発しました。

ひっそりとしたたたずまいで、鳥居に気が付かず通り過ぎてしまいましたが、鳥居の中は急な石の階段を登り、樹齢数100年もあるであろう大きな杉の木が迎えてくれました。

次に向かったのは、さらに上流にある黒尊神社奥の院。
蛇の神様が祭られているこの神社の向かいの沢の淵には、卵を投げ入れて割れなければ願いが叶うという言い伝えがあります。

紅葉の名所である神殿橋にも足を延ばしました。
シダのグライダーを飛ばして遊んでいます。

お昼を食べるところが無くて困っていた所、いつもはコーヒーと宿泊のみでやっている【森のコテージ】さんが「自炊ならいいですよ。」と快く場所を提供してくださいました。
河原でもいいのですが、谷の風は寒いので温かい暖炉のある部屋で温まるうどんをいただきました。

奥様がお茶と美味しいコーヒーを出して下さり、御主人とYさん、珍しいフレームのメガネが同じだと意気投合していました。

さて、心も体も温まったところで、四万十市口屋内の工房くろがねに向かいました。
いつも変わらぬ笑顔で迎えてくれたのは、くろがねの林信哉さんです。

彼も移住経験者で、この工房に弟子入りし、数年の厳しい修業期間の後にこの工房を継承しました。
Yさんの理想とする「自給自足の生活」の話を聞いて、「20数年前に自分が考えていたことと同じことを言ってる。」と優しく受け入れて下さいました。

Yさんのご要望で表裏一体をあえて裏表一体にしています。間違えたのではないですよ。

2日目は四万十川のマイナスイオンを感じていただくため、屋形船に乗船。
朝の澄んだ空気と、風に舞う落ち葉が何とも風情がありました。
「日本の美を世界に発信したい」というYさん、いい動画が取れたでしょうか?

Yさん、現在四万十市の地域おこし協力隊としてご活躍中の佐倉さんのお友達です。
県外のイベントで出会い、その生き方に共感して四万十市に来てくれました。

自伐林業家の宮崎聖さんのお話を聞きたいとのご要望にお応えして向かったのは宮崎さんの経営する宮崎木材の工房です。
川辺のコテージのご主人であり、宮崎木材の社長も兼業されている聖さんは、移住推進にもご協力いただいたり、地域の子育てサークルなどなど、奥様と共にボランティア活動にも力を注いでいる方です。

宮崎さんのお話をお聞きして、「出会えてよかった!」と喜んでいただきました。

「四万十市の歴史を知りたい!」という事で、お城のかたちの郷土歴史資料館へ。
リニューアルされてからとても見やすく、映像を流しているコーナーもあり、四万十市をイメージし、深く知ることの出来る場所です。

お昼は【まあ坊豆腐】さんへ、選ばれた大豆を石臼でひいて作るお豆腐は、何もつけなくてもまるでスイーツのような味わいで何度食べても感動します。
ご夫婦ともに移住経験者であり、新しい移住のパンフレットにもご協力をいただいています。
是非そちらもご覧ください。

自給自足を目指すYさんは、有機農業にもご興味があり、お連れしたのは【(株)ソーラーファーム(四万十オーガニック)】の鳥谷恵生代表の作業場です。

気さくな雰囲気で何に対しても否定の無い鳥谷代表。
高く積まれた有機肥料は無料で仲間に使ってもらっているといいます。
農業従事者の減少が問題視されている中、大きな志を持った貴重な存在です。

自分で家を直せるようになりたいというYさん、木造建築科のある中村高等技術学校にご案内しました。校長先生からご説明をいただいた後、校内を回りました。

生活のすべての営みを、自給自足でやりたいというYさん。
今は、移住受け入れ集落の大屋敷に滞在しています。
そこで移住サポーターを4年して下さっている山本真一さんに、「農作業の出来る格好でこい!」と言われたそうで、早速作業服のお店へ行き、作業着と長靴を購入されました。

ギュギュっと詰まった2日間の終わりには、気になっていたチャレンジショップにも足を運びました。
店主の石川さんはお留守でしたが、チャレンジショップ卒業生のマリリンさんが事務員として働いていて、接客してくださいました。
前から欲しかった上着を見つけ、農作業の出来るデニムもお気に入りが見つかりました。

「人間の原点として、生活の営みを自分の力で全てできるようになりたい。」という理想と信念をお持ちのYさん。
滞在中の四万十市大屋敷への移住を本気で考えているとの事です。

ツアー後のお二人のアンケートには、「沢山の人と生業にふれ、こちらの暮らしに対するイメージがより具体的になりました。」「短い時間に沢山の場所に行き、人と話が出来て、内容の濃い、貴重な時間を過ごせてたことで視野が広がりました。」
とありました。

理想をもってチャレンジする事と、一歩踏み出す勇気が移住には必要なのかもしれませんね。